増渕 達也 (ますぶち たつや)
所属機関:筑波大学 素粒子実験室
タイトル:"CDFでのWHチャンネルを用いたヒッグス粒子探索"
要旨:
現在CDF実験では、2.5/fb以上のデータが貯められており、ヒッグス粒子探索などの研究がされている。
今回は、CDFで研究されているヒッグス粒子探索のなかでもWHチャンネルを用いた比較的低い質量領域の解析について述べる。約1.9/fbのデータが解析に用いられている。低い質量領域では、ヒッグスはボトムクォークペアに崩壊し、bジェットとして観測される。今回の解析では、bジェットを効率良く選ぶためにボトムフレーバータグ(bタグ)のアルゴリズムを用いてヒッグス粒子探索の感度の向上を試みた。
また、信号事象と背景事象の識別における感度を改良するためにニューラルネットワークを用いた。
これらの方法を用いた、CDFにおけるWHチャンネルを用いたヒッグス粒子探索の結果を述べる。