坂下健(さかしたけん)

所属機関:高エネルギー加速器研究機構


タイトル:T2K実験にむけたニュートリノビーム生成の研究

要旨;

 T2K実験では、ニュートリノビーム生成源から295km離れた

 スーパーカミオカンデ検出器でニュートリノの数とエネルギー分布を

 測定し、振動がない場合の予測量と比較してニュートリノ振動を研究する。

 しかし、ニュートリノの親となる荷電パイ中間子子や荷電K中間子の

 生成断面積の分布の不定性があるために、

 振動がない場合の予測量を精度よく求める事ができない。


 本研究では、30GeVの陽子とT2K実験と同様な炭素標的の反応からの

 荷電パイ中間子や荷電K中間子の生成断面積分布を実験で測定し、

 この問題の解決を目指している。


 本講演では、T2K実験の目標感度の達成するために必要な

 生成断面積分布の測定精度についての研究や、

 実際の測定実験の現状と今後の研究について報告する。